2024.10.04 11:29カワイNO500完成このblogでも修理模様(1〜16)を綴ってきましたが、長期間の修理が終わりました。経緯を思い返すと、小樽のとあるレストランに使われなくなったグランドピアノがあり、処分に困っていると知り合いから聞き、現地に赴いたのが5年ほど前でした。レストランの奥に、このグランドピアノが置かれて...
2024.07.14 01:19古いピアノの再生カワイのNO600を修理しています。以前にNO500を再生しており、おおよその作りの傾向は頭にあります。以前は飲食店に長く使われていて、その後しばらく放置されていた経緯があったようです。半世紀以上経ったピアノには色々と深い歴史があります。汚れが大変多く、掃除に多くの時間が掛かりま...
2024.04.02 13:06カワイNO500ペダル修理,16長期間かけて取り組んでいたNO500も完成が見えて来ました。引き取ってきた当初、ペダルボックス自体が根本から割れた形跡があり、その物自体が紛失したとのことで、ペダルが付いていないという可哀想な状態でした。恐らく移動の際に強くペダル部分をぶつけてしまい根こそぎ折れてしまったと予想さ...
2023.09.24 03:11【動画】ハンマーテール加工作業新しいハンマーヘッドのテールウッドを丸く加工します。右下の赤丸部分は元々ブロック形状で四角くなっています。バックチェックに滑らかな角度でストップさせるためにアールをつけて削ります。88本行います。おおよそ3.5g減量されます。
2023.09.09 13:30【動画】ハンマーヘッド穴あけ作業新品のハンマーヘッドを交換するにあたって穴あけをしています。元のハンマーヘッドの角度、開き等を測り、新しいハンマーへ穴あけします。高音部分は角度0、中音の下へ下がっていくに従って、弦の角度もつくため、ハンマーも数本ずつ緩やかに角度をつけていきます。中音の下は79度でした。既存のシ...
2023.07.31 11:41サポートヒールクロス、レギュレチングボタン、レペティションレザー、貼り替え真っ黒に汚れて凹んでいるサポートヒールクロスを貼り替えします。アクションを天地逆さまにした状態です。剥がし剤をたっぷり染み込ませピンセットで古いクロスを剥がしていきます。
2023.07.15 05:50アップライトピアノペダル交換50年ほど前のヤマハアップライトピアノです。左側のペダルが既になく交換修理をすることになりました。当時と全く同じ形状のモノは見つからないので汎用品で形状の近いペダルを取り付けます。
2023.07.11 11:25バックチェックスキン、フェルトの貼り替えハンマーが弦を打弦した後に止まる位置がありフェルトの上にスキンを巻いたバックチェックという部品があります。かなり消耗していますので、中のフェルトと外側のスキンを貼り替えることになりました。今回のバックチェックは膨らみが大きく長さがあるので長めにスキンを採寸しなければなりません。5...
2023.06.09 11:02弦圧(駒圧)測定器弦圧(駒圧)を測定してみました。専用の測定器で駒の中央(緑丸)、前方弦(赤丸左)、後方弦(赤丸右)、弦の前に三点を設置して機器を垂直に立てて数値を読み取りします。通常駒の位置は前方弦、後方弦からみて駒(緑丸部分)が高く山なりになるイメージです。一直線の場合は計器はゼロを指します。...
2023.05.11 09:54ハンマー交換修理中グランドピアノのハンマー交換修理を行なっています。今回はアメリカのロンセンハンマーを使用します。見た感じはとても質の良さそうなフェルトです。仕上がりが楽しみです。ハンマーシャンクの走りを取り、ハンマーヘッドの方は穴あけ、テール加工、サイド加工と進めていきます。
2023.03.04 07:26カワイNO500修理15忙しいを理由に手が止まっていた修理をペースを上げて再開しています。怠け癖がつき勢いをつけて取り掛からないと直ぐに間が空いてしまいます。前回の修理14記事からの続きで、今回はダンパーレバーアッセンブリーを点検していきます。ダンパーヘッドと連結されている根元のパーツですが、動きが悪い...