カワイNO500修理12(鍵盤剥がし)

しばらく滞っていた修理を進めないと、今年ももう3ヶ月となってしまいました。

アクションの修理に取りかかります。
既に鍵盤が無くなってしまっているところもあり、スプレーでも吹いたのか赤い粒子状の粒も目立ちます。

小口も汚れと黄ばみ傷もあります。
少し時間も掛かりますが、ここは一台分の白鍵上面と小口を交換することにしました。

↑既に白鍵がありません
↑ハンマーも88番目が折れて有りません
↑赤いプツプツも目立ちます
剥がれかけた鍵盤も多いです





ミニアイロンで温めて、どんどん剥がしていきます。今回の鍵盤は素直に剥がれくれるのでスムーズに作業ができました。
↑温めて剥がしていきます



次回は小口を剥がしていきます。
それにしてもアクション内のホコリ汚れが凄いです。
↑とにかくホコリの密度が高いです



ざっと掃除機できれいにします。
細かいところは改めてにします。
↑ホコリを取るだけでも綺麗にみえます
↑白鍵上面は全て剥がしました




大分前から小口を押さえるクランプをどうしようか…考えていました。
クランプをとりあえず12本揃えて、これを加工して使うことを試みてみます。

そのままだと、鍵盤下に入れることが難しいのでグラインダーで4mm強ほど残して長さ17mmまで削ると丁度フィットしそうです。

↑先ずは一つ試作してみました



↑切れ込みを2本入れます
 


↑左右から切れ込みを入れて落とします



↑まずまず挟み込む力は有りそうです






小口を剥がしていきます。
素直に剥がれてくれるのでやり易いです。
時々かたく剥がれにくい箇所もあります。



↑左手で鍵盤がブレないよう固定しつつ



↑半分剥がし終わり



↑一台全て剥がしました

札幌の一級ピアノ調律事務所ebony and ivory

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