カワイNO500修理⑨

譜面板も相当な打傷、擦り傷、汚れがあり、フェルトを剥がして新しいフェルトを当てがうことにしました。
古いフェルトを剥がすのが大変で、ひと苦労です。
↑ノミでひたすら接着剤とフェルト落とし



↑綺麗になりました
奥の譜面立てフェルトは革を貼りました


↑接着剤を伸ばして貼り付けします



↑完成しました







鍵盤蓋も傷だらけです。黒鍵の当たる跡でしょうか。傷が深いので耐水ペーパーを当てて落とします。



まずまず艶が出てきました。
下部のフェルトも譜面板フェルトと揃えて貼り直しすることにします。




張弦の続きです。
ストリングワインダーを使ってチューニングピンに2回転3/4を巻き、反発力で戻った分の2回転1/4分を打ち込みします。
最終的な巻口を三回転に揃えるために弦のたるみ具合をみながら長めに〔65mm長の治具を使い〕弦をカットして巻き付けます。



↑チューニングピンは結構な長さがあります



↑2回転1/4で打ち込みし、張力をかけて三回転ジャストにセットします



↑三回転で巻口も揃いました



↑少しずつ進んできました


弦が増えてきてピアノの形になってきました。淡々とした作業ですが、楽しいものです。

次回へつづく。

札幌の一級ピアノ調律事務所ebony and ivory

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