カワイNO500修理⑧

張弦の続きを少し行いました。
番手の区切りの良いところで終了しました。
だんだん低音部に向かい弦も太くなってきますので指先にテーピングが必要です。




ダンパーレバーとリフティングレールを外しました。
ダンパーレバーのフレンジ側のセンターピンはかなりの確率でスティックしていました。
ガチガチなら箇所は交換して、そこそこの硬さはアルコール水で様子をみてみました。
ブロックスクリュー側のセンターピンにはCLPで丁度良さげでした。
アルコール水を一箇所試し乾燥後に確認したところ良さそうでしたので他も同様に進めました。
↑オリジナルは1.24mmでした



この時代は、ベース部分にスプリングアシスト機構が付いていたことを知りました。
アクションなんかにもサポートアシストスプリングがついていたり、見かけることも少ない機構につい見入ったしまいました。
スプリングは90度方向へターンしてくれ、作業の邪魔にはなり難いです。
↑ベースは珍しいスプリング付きでした



リフティングレールの突き上げ棒の入り口は硬くなりだいぶ凹んでいたので、フレーム用のクロスの穴を広げて溝へ薄く接着しておきました。
↑5mmのポンチで抜きました
↑四点に薄くボンド付けします


次回へつづく。

札幌の一級ピアノ調律事務所ebony and ivory

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