ヤマハグランドC2整備過程

新入荷のヤマハC2の整備を進めています。
当店ではコンサートホールの保守点検と同等の作業を時間をかけて入念に行い仕上げています。
鍵盤を全て外し清掃、ピン磨き、鍵盤の遊び調整、鍵盤の高さ、深さ等々アクションのタッチに関わる調整を行っています。
↑鍵盤を抜取り清掃



鍵盤のテコ運動を支えているピンは繊細なタッチングを求める上で大切な部分です。
ここに汚れが付着していたり、抵抗感がバラバラだと、いくら調律や整音を丁寧に行っても良い結果が得られないことがあります。
土台の調整は、その上に積み上げる調整をしていく上で大切です。
↑ピンを1本ずつ磨きます



鍵盤のテコ運動は鍵盤の裏側にある赤い部分のクロスを通り上下運動をしています。
左右の適度な遊びが必要です。
遊びが少な過ぎるとスムーズさを失い、遊びが大き過ぎると左右に揺れた鍵盤から雑音が発生したりエネルギーロスが生じてしまい不快な弾き心地になってしまいます。
プライヤーを使い適度な遊び量に調整していきます。
↑プライヤーで鍵盤の遊びを調整中



鍵盤上面の細かな汚れ等を、回転バフにワックスをを塗り込み1本ずつクリーニングしていきます。
↑鍵盤をクリーニング中



鍵盤の高さを88本揃えていきます。
紙の色で厚みが違うので其々高さに合った紙を抜き差ししていきます。



ペダルBOXを分解清掃、ラバーブッシング等も交換します。
↑あまり見る事のないペダル裏内部
↑ピカピカで引き締まります


フレームまわりも綺麗です。
天井がどうにも低いので仮突き上げ棒を作りました。オリジナル突き上げ棒をクリーニングする際にも便利でした。



9月17日頃の完成を予定しておりますので、試弾ご希望の際はメール、お電話でご予約下さいませ。

札幌の一級ピアノ調律事務所ebony and ivory

札幌の一級ピアノ調律事務所 です メーカーや年代を問わずピアノの個性を尊重し一台一台丁寧に作業致します 海外製のピアノ調律もお任せ下さい 年代物のピアノは木材の経年による熟成が進み調整次第ではとても表情豊かな楽器へ変身させることができます お使いのピアノの音色やタッチ等々のご不満をお持ちの際は、ぜひ一度当店にご相談くださいませ everyone's piano is unique.