書道について
趣味で書道をやっています。
先生は同じ調律師でもあり昔々のヤマハ工場内のレベルアップ1ヶ月コースで一緒になった先輩でもあります。
たまたま7年くらい前に東京で久しぶりの再会を果たしお酒を飲みながら、書道について話しが盛り上がり、じゃあやってみなよ!教えるから!そんなノリで通信書道がスタートした訳です。
先生曰く、書道は調律の音作りにとても似ているといいます。
7年細々と続けて、なんとなくその意味も理解できるようになってきました。
その時々で墨を擦るわけですが、温度、湿度、季節によって、筆の走り方、紙の抵抗、それによる滲みまで変わる訳です。
自分はまだまだその辺りの変化を掴み、筆運びをコントロールすることが中々出来ません。とにかく体に覚え込ませて、会得していく他なく、気づくとなかなか出来なかった、止め、払い、跳ね、が少しずつ自然と出来るようになるものだなぁと身をもって体感しています。
とある書道会派の競書に毎月決められた課題を書いて送っています。
最初は10級からスタートし、9.8.7…と降りて行き、1級、初段、二段…と上がっていきます。
7級と4級がなかなかクリア出来ず、モチベーションも下がり、上達してるのだろうか?と気持ちの入らない時期も正直ありました。
ようやく一年程前に1級まできて、初段が見えてきましたが、年に3回ある昇段試験はことごとく惨敗でした。まぁ、練習量が少ないくせにそんな簡単に受かる訳はありませんが…
そして、この度6月の試験で1年越し合格することができました。
今までは10級〜5級が漢字4文字の楷書、
4級〜1級は漢字4文字の行書を書いていました。これからは初段〜4段まで蜀素帖を臨書する課題になります。
※蜀素帖(しょくそじょう)とは…
北宋時代の書の名手、米芾(べいふつ、字は元章。1051-1107)が書いた行書の名品です。蜀素帖という名前は、これが紙ではなく蜀(四川省)の素(しろぎぬ)に書かれていることに由来します。時に米芾は38歳という若さですが、すでに独自のスタイルを確立し自信に満ちあふれた書きぶりです。
整った中にも米芾の特徴がよく出ており、米芾の行書を学ぶには最適の古典だと思います。蜀素帖の原本は現在、台湾の故宮博物院に所蔵されています。
課題が変わり、古典の独特なタッチに戸惑っていますが、時間をかけて取り組んでいくうちに少しずつ馴染んでいくのかなぁと思いながら、気長に書いていこうと思います。
自分の場合は器用に直ぐに修得できるタイプでは無いので諦めずに長期戦でいきたいとな、あらためて昇段した区切りに思うのでした。
下のものが課題ですが、
それにしても難しくてよくわからない世界です…笑
↑今月の課題
0コメント